新卒で入社したとき、会社のお金よりも顧客の満足度を高めることが、ふんわりと重要だと思っていた。
課長に昇進したときは、よいサービスを作っていくことが顧客の満足度を高める一つの要だと理解をした。
部長に昇進したときは、よいサービスを作るためには、社内の従業員の士気を高めなければならないと理解をした。
署長に昇進したときは、従業員の士気を高めるためには、それだけ会社のお金が必要だということを理解した。
エリアマネージャーに昇進したときは、会社のお金を生み出すためには、売上や利益を意識する必要があると理解した。
執行役員に昇進したときは、売上や利益を出すためには、会社の経営戦略上不要なものを削減していく必要があると理解した。
取締役に昇進したときは、成長戦略を常に考えるようになった。成長戦略を達成する上で必要な出費ならいくらでも出すが、顧客の満足度や従業員の士気は、成長戦略を達成するための一つの因子でしかないと思うようになった。考えなくて済むなら考えたくない。
もう、新卒のときのキラキラはなくなった。今は常に周りにあるものがコストである。
売上を上げられない従業員はコストであるし、利益を作れない管理職はコストである。
涙がキラキラしているじゃないか