思えば長くアプローチしてもキツすぎやしないかというような断り方をされ、それでも互いに仲良くやってただけでなく、こちらが相手へのヤりたさゆえに許してたような態度が、僕がその手の意志を見せなくなった途端悪化しやがったってのは、あいつがより、それこそ人生でいちばん調子付くような出来事を挟んでからいっそうひどくなっていたことに、もっと早く気づくべきだった。
今じゃあのヤりたくて仕方ない魅力的なボディはどんどん痩せ、可愛いと思っていた自信のなさや不安定さは環境の改善と他の人間の支えでどんどんなりをひそめ、子供っぽいけど好きな物を盲信的に溺愛する姿は、こうなってはたたただ何も知らないままワガママに視野の狭さにも気づかず自分の好みと正義だけを振る舞う、精神面でのブサイクさを極め尽くしたようなザマじゃあないか。