Twitterのタイムラインを見ていると、功成り名を遂げたはずの立派な研究者が、若い頃のルサンチマンをいつまでも持ち続けていることがわかる。
とりわけ多いのがアカデミズム内の年長の左翼系教授からかつて受けた屈辱、についての告発である。
暴力を振るわれた、罵倒された、土下座させられた、村八分に遭った、そんなものは研究ではないと嘲笑された、と枚挙にいとまがない。
また、若手の非正規研究者も、安全圏からリベラルな発言をする大学人を冷めた目で見ているようである。
彼らはそれが昂じてネット上で何か議論が沸き起こるたびに、「左翼」「リベラル」の主張を必要以上に強く批判しているように思われる。
学術会議問題の時、意外と研究者の間でも「自業自得だ」的な意見が見られたのも無関係ではないだろう。
もっとフラットな議論ができればよかったのだろうが、今となってはどうしようもないのかもしれない。
南無。