一部例外は絵に書いたような悪人とか、カフェのウェイターとかNPC的な端役だけ。
その他の主要登場人物は「短気で怒りっぽい」とかいう性格を地の文で説明するから
ああこの人は短気で怒りっぽいという設定なんだなとはわかるんだけど
実際のキャラの言動では短気で怒りっぽい人を演じているすごく冷静な人が
喋ってるよこれ、ってやつ。
激しく議論したり戦ったりするんだけど
なんか妙にみんな物わかりがいいんだよな。
心の底で通じ合っているというか。
人間特有の愚かな憎しみとか怒りが全然なくて妙にさっぱりしてて
要は同じ人がそれぞれのキャラを演じているだけで
思想信条みたいなものは全部同じなんだよなあ、って感じるやつ。
ああいうのは、なんでそんなふうに感じるんだろと少し不思議に感じる。
同じ人が別のキャラを演じているだけだから同一人物だ、って感じるのは
でも、そういうふうに感じたり感じなかったりっていうのはどういうことなんだろ?
銀英伝でこれを強く感じたのを覚えている。 どういうわけか登場人物全員が「達観」してるのは気持ちが悪い。