私はしがない社会人で細々とした給料で日々たのしく苦しく暮らしている。制作は鬱憤を張らす程度でちまちまやっていて、美術大学の同級生4人もそんな感じだった。結婚してたり壁塗ってたり服塗ったり社畜してたり、それぞれの生活があるけど、美大でて10年経つのに、何かの生き物みたいにつくるっていう習性が消えない。
4人のうちの一人が、海外に働きにいくからしばらく帰らない。その前に四人で展示したいということだったので、展示をすることにした。全員はじめて。熱量も意識も低いけど、もそもそと低体温で籠ってつくり続けているばかりで、体裁を整えたことはなかった。
そりゃもう焦った。年末年始土日、始業前残業後、とにかく時間をつくってつくりまくった。そして、コロナのことを忘れていた。
展示前日、世間が大変な状況になっていて、でもやることにした。家族さえ展示のことは伝えていない。本当の本当に自己満足。でも30越えて、仕事や生活に関係ない意味わかんないことつくって発表して共有できることが幸せだなって思ったので匿名ブログでくらい心のうちを吐き出してもいいだろうとここに記録。