そこまでに出てきたモンスターの10倍近い大きさのモンスターがうろうろしてんのよ。
その先に進むには、時間制限のあるランプを持って、その地底湖をあてどなくさまよう必要があるわけ。
ヴェルヌの『地底旅行』を思い出したよね。
序盤は墓場でグールを倒してレベル上げするのが定番だったらしいんだけど、それでも倒すのは普通に難しい。
勝てる気がしなかった俺は、ひたすら無抵抗の坊主たちを襲っていた。
すべてのキャラクターの中で、坊主だけが殺されるまで無抵抗なんだよね。
道徳性というか評判というかそんな感じのパラメータもあって、当然ながら極悪人の烙印を押された俺は、誰ともろくに会話してもらえないし、店はすべて入店拒否だった。
装備もアイテムも買えない俺は、坊主その他の大量虐殺で十二分にレベルを上げ(ある程度レベルが上がると坊主以外の市民が抵抗しても倒せるようになったので、経験値稼ぎのペースは上がった。)、素手に無灯火で中級難度のダンジョンに入っていった。
特殊なアイテムを使うとラスボスが主人公に憑依するものの、主人公の善なる精神が打ち勝ってラスボスが死ぬ、みたいな感じだったと思う。
……え?