2021-11-20

高速道路自分がする考え事

車に乗っている時、妙な所に目がいくことが多い。

運転している時は見られないが、助手席や後部座席に乗っている時は、景色をよく見ることができる。

その景色を見る時、普段はあまり気にしていないところに目が移る。

歩いている人、看板建物建物の隙間……

高速道路ならば、山々の谷間、雲の様子、町の全貌など。

普段生活では時間の流れが速くて、目を向けることがないようなものにも目が向くようになる。

その時だけの特別時間が流れているように感じる。

高速道路を走っている時、木々が生い茂る険しい山々の上を通ることがある。

その時に思うことがあるのだが、この山々の谷間に急に放り込まれたらどうなるのだろう。

助かることはできるのだろうか。

ここから見える景色は、遠く先まで同じような山が続いている。

山を越えても山。その先も山。

景色としては、綺麗で見応えがあるものである

しかし急に放り込まれたなら、これはかなり厳しい状況になる。

頑張って頂上にたどり着いても、見渡す限り同じような山が続いている光景は、高速道路を走っている車から見る景色とは違い、絶望感がある。

周りを見た感じ、文明と呼べそうなものは何もない。

高速道路のこの位置からだと見えないだけかもしれないが、少なくともここからは何も見えない。

夜になれば、このあたりは真っ暗になるだろう。

何日も歩けば、どこかにたどり着くのだろうか。

正直、自信がない。

何かしらの動物に襲われる危険性もある。

食料などの問題もある。

そのようなことを考えると、かなりの恐怖だ。

今はこうして景色を楽しむことができているが、ひとたび山の中に放り込まれたら、ひとたまりもない。

自分の知らない世界がそこに広がっている可能性もある。

フィクションしか存在しないような何かが、現実存在している可能性もある。

そのようなことを思うと先ほどの恐怖の気持ちもあるが、想像余地があるためか楽しさという気持ちもわいてくる。

そんなことを時たま考える。

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