20年も前に社員が自力で開発した業務システムを今も使用し続けている我が部署。
開発者は退職済みで謎に包まれたシステムは様々に不具合が生じているが誰も修正できない。
サーバクライアント型でさえなく、一人一人の業務PCにエリアごとに保存されて、バックアップはMOで月一手動とかいう、マジで何時の時代のやり方だよ。
業務の至るところにリスクがありすぎる。どう考えても現システムから脱出しなければ。
なのに歴代のマネージャーは「一応動いているから」と新システムの選定や移行を先送り続けてきた。
そして私がマネージャーとなった。
この業務は顧客管理して適当な帳票を出力するだけで、自社専用のシステムなんざ必要なものじゃない。
というか、この界隈では他社もよく使う有名なサービスがあるので、それでよいのだ。
早速新システム移行へと踏み出したが、実際に業務システムを触る社員達からは大反対にあっている。
この部署、実は、公務員のように前例を崇めすぎていたり、自ら発案や改善ができないとか、変化に耐えられないという奴で、尚且、声や態度だけはデカいという性質のやつを寄せ集めた部署なのだ。
こんなに話し通じねーの初めてだわ。似たようなの寄せ集めてるのもないわ、相乗効果で制御できん。とりあえず半分くらい辞めて濃度下げてくんねーかな。