先日実家に帰った。緊急事態宣言下だが、徒歩5分なので咎められまい。
居間で母が懐かしいわねと呟きながら1冊のファイルを眺めていた。
それには私が通っていた小学校の献立表が6年分ファイリングされており、よくみると日付の隣に〇が書き込んである。
登校した日は〇。しなかった日は×。母は私の知らない所で献立表を簡易的な日記として使っていた。
×の日はほとんど無く、たまにある×は風邪や、葬式で田舎に帰ったとか、そういう理由。
夜暇だったので×がついた日をちゃんと集計してみると、合計7日。
偉いなぁ。
過去の自分を褒めている中で衝撃の事実に気が付いた。×の日の献立が全て酢豚だった。
そんなことある?と、私は6年間の献立表を朝方までチェックした。2回チェックした。
6年間で7回も給食に酢豚が出てくるのが多いのか少ないのかは分からないが、とにかく私は酢豚を食べていなかった。
中高は共にお弁当で、大学も頑張ってほぼ毎日お弁当を作った。就職後も同じだ。
でもその中で中華料理屋に行ったことは何回もあるし、酢豚という存在を知らなかったわけではない。
私は酢豚を食べてこなかったのだ。
大袈裟に書いてみたが、ある人はチンジャオロースを食べたことないとか、あんかけ焼きそばを食べたことがないとか、必ずありそうな気がする。
その運命に抗い酢豚を食べる決心をしたものの、記念すべき酢豚を自分で作って食べるのか、お店で食べるのか、人生で1番迷っている。
食べたことないもの作るのよりは店で食ったが無難やろ