https://mainichi.jp/premier/health/articles/20190913/med/00m/100/003000c
こういうのもある。
フィリピンでは、16年4月から17年11月にかけてフランスの製薬会社「サノフィ社」のワクチン「Dengvaxia」が、80万人以上の子供たちに接種されました(過去の連載では73万人としていますがこれは特定の地域のみです)。
ワクチンを接種した後に死亡した子供はおよそ600人になり、現在詳しい死因が調べられています。17年11月、サノフィ社は「Dengvaxiaをデング熱ウイルスに感染歴のない子供に接種すべきでない」と発表し、フィリピン保健省は2日後の12月1日、予防接種プログラムを停止しワクチンの販売を中止しました。そして19年2月、フィリピン当局は「このワクチンを永久に禁止する」と発表しました。
「他国では有効」という話を聞いても、一般のフィリピン人はそれを信じられないでしょうし、一気に「ワクチン不信」になってもおかしくありません。私の知人のフィリピン人は「フィリピン人はギニーピッグ(実験台)にされた」と言っていましたが、この気持ちは理解できます。