2020-11-16

大手スーパー万引き対策が怖い

スーパーの店内を歩いていると、突然声をかけられる。

振り返ると、商品棚の上の方に小さな画面がついていて、私が映っている。声をかけてきたのは機械だ。画面内には赤や黄色文字で、万引き犯を威嚇するような文言が表示されている。

どうやら私は万引き犯の予備軍らしい。

普通に買い物をしているつもりなのに。万引き防止システム人間意図を汲み取らない。近づく人を全員万引き犯扱いしているらしい。どの棚に行っても同じシステムが声をかけてくる。

かごに入れた商品を持ってセルフレジに行くと、最近入れ替えられたNEC製の機械が迎える。

タッチスクリーンの右上にはまた私の姿が、常に小さく映っている。

ここでも私は万引き犯扱いされているらしい。

あなた商品セルフレジスキャンせずに持ち帰らないよう、監視していますよ」というメッセージをこの映像は私に送っているのだろう。

黙ってお金レジに入れて、レシートを受け取り、商品を袋に入れて店を出るが、なにか吐き気のするような不快感がある。

なぜだろう。

たぶん、システムによって一律に監視されて、しかも威嚇されている非人間的な扱いに対して、うまく言語化できない部分で私が反応しているのだと思う。

どれほど商品の値段が安くても、どれほど便利でも、つねに疑われ、監視され、威嚇されながら買い物をする体験は割に合わないないので、もうこの系列の店に行く の は や め よ うと思う。

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