2020-11-14

『私には私の地獄がある』の残酷さ、軽薄さについて語る

最近、「ブスはこんなにつらい」というような記事に対して「美人美人でつらい」という文脈で『私には私の地獄がある』と宣う輩がいる。

はあ、それはそうなんだろう。美人だったらセクハラとかされたり男に惚れられたりして大変なんでしょうね……。

だが言わせてくれ。

フザケン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ブスの方がつらいに決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

……こんなことを書くと「不幸マウント不毛」だの「不幸せ相対的ものだの」訳知り顔で言う人達もいるんだろうが、ハッキリ言ってそれは誤魔化しだろう。

そもそもブスは容姿というアドバンテージを持っていないが、美人は「持っている」ということを忘れてはいけない。

持っているものと持っていないもののすれ違いは本当に悲しいものだが、それでも持っていないものの方が悲惨なのは言うまでもないだろう。

それなのに「持っている美人」が「持っていないブス」に対して『私には私の地獄があるのよ(笑)あなたけがつらい訳じゃないわ』と言ったって、ちゃんちゃらおかしいとなぜ気が付かないのだろうか。

この「私には私の地獄がある」で残酷なところは、心底「持っている側」がそのアドバンテージに気を使わず発言しているところだろう。

ビジュアル的にはお嬢様が馬車に乗って貧困地域に通りかかり、貧困少女を目の当たりにして「つらいのね。でも私も社交界で馴染めなくてつらいのよ…」とでもつぶやいているようなものだ。

からさ、「私には私の地獄がある」なんて言うな。吐き気がする。

  • わかる。KKOだって同じだよ

  • 配られたカードで勝負するしかないのさ…..それがどういう意味であれ。 俺のカードもブタだったけど、なんとかやってる。

  • 持ってるものは持たざるものに対して、わたしもこういう風に大変!ではなく、「ブサイクで困ってるなら、どうしてそのお顔を改修工事にかけないの?」って言わなきゃいけないんだ...

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