https://news.yahoo.co.jp/articles/599506c1395d246443c35b2eba18a55212e7d999
建物の取り壊しが問題になると、決まって「経済成長のためにはやむを得ない」「日本は地震国なので解体は当然」「高温多湿な日本の気候は諸外国とは違う」「文化遺産の保存と経済は両立しない」といった意見が出てくるのですが、これらはすべて誤った認識に基づいています。
建造物を建てては壊すといった、いわゆる新規の建設需要で経済を回すのは、かつての中国など発展途上国が採用する成長モデルです。先進国の場合、古い建物を活用することで、そこに付加価値を生み出す成熟型モデルを採用した方が圧倒的に大きな利益を得られます。
確かに日本は地震国ですが、それを言うなら米国のカリフォルニアやイタリアも日本に匹敵する地震多発エリアですが、古い建物がたくさん残っています。高温多湿というのも日本だけの話ではなく、米国にも日本並みの気象条件の州はたくさんありますが、建物の保存が出来ないという話は聞いたことがありません。