怖かった。笑えなかった。
シズ子に自分が重なって見えた。
おそらくフラットな他者の視点で見ればシズ子は哀れで可笑しいおばあさんなんだろう。
でもシズ子本人はどうなんだろう。
杉サマに傾倒する以前のシズ子は堅実に人生を生きる人物だった。
倹約第一をモットーにし無駄遣いはしない。
年金と少ない貯金だけでやりくりし、質素な生活を送るおばあさん。
波の立たない人生である。
しかし杉サマに出会って世界が杉サマを中心に回り始めた。
1枚の紙切れが彼女の人生を狂わせた。
ライブに行って洗礼を受けたような衝撃を受け、沼落ちしたことあるからこの感覚は想像できる。
自分で「人生狂わされた」と表現したこともある。
でもシズ子の場合は比喩ではなく人生が狂ってしまう。
穏やかな日常を大切に思う視点からすればこれこそが彼女の不幸の始まり。
でも穏やかな日常を彼女は幸せと思っていたのだろうか。
杉サマに出会った人生、ある意味幸せだったと思う。
ライブ中に今死にたいって思うことがあるけれど、シズ子もそう思ってたかもな。
ずっとずっと強く。
Permalink | 記事への反応(1) | 01:24
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