2020-07-26

終末期がんの緩和ケア安楽死とどう違うのか

 外科でできる手術は終え、転移があるので抗がん剤治療を長く続けたが、結果進行を止める術はすでになくなり、抗がん剤を入れたところで副作用がつらいだけ、という状況に至った場合抗がん剤をやめ痛みの緩和を主眼に置き、残された人生の質を向上させ静かに死んでいく選択肢を、現在すでに選ぶことが可能になっている。

 そういった経緯で基本的にはできることがなくなり、自宅で介護の後に親を看取った。がんになったことがないので全身を襲う痛みの辛さは分からないが、痛みを緩和する医療麻薬入りの貼薬では効かなくなり、その場合座薬を使うが、これを入れるのも相当に痛がる。意識も(麻薬いれてるんだから当然だが)あやふやな感じになり、これでQOLマジで上がってんのかよとも思うが、家にいること、家族が側にいることはやはり大きく違うようだ。最終的には大きく喀血し、多臓器不全で亡くなった。

 はたしてこれは安楽死とは違うのだろうか? 抗がん剤を入れ続ければ、おそらくあと数カ月の延命可能だったろう。その分の命を奪う行為であることは違いないはずだ。その選択をした本人や家族医師は、医療不作為による殺人、あるいは嘱託殺人には当たらないのだろうか?

 などと昔のことを今回の騒動で思いだしたのだった。終末期医療明日はどっちだ。

  • 消極的安楽死だけど、それは既に認められてるので。遺族だし知っている可能性も高いだろうが、厚労省が終末期の医療決定プロセスガイドラインとして出してるぐらいよ。

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