男として花開くことなく終わるのか

2020-07-20

今まで自分から好きになった相手と付き合うに至れたことがない。

ある程度までは仲良くなれるが、最終的に付き合うには至らない。

自分または相手から完全に告白またはそれに等しい言動があってもなお、付き合うには至らない。

どんなに仲良くなっても、お互いがお互いを"正式な恋人"として認め認められることは決してなかったのだ。

一方で、自分から好きになった相手以外の人からはたびたびアプローチを受けてきた。

中には流れで付き合い始めてわりと長く続いた人もいたが、基本的に自分から好きになった相手ではないため、自分の気持ちは盛り上がらない。

塩対応でお断りしたり、なんとなく付き合ってみたが短命に終わったりするのがほとんどだった。

他人からアプローチされることは一見喜ばしいことのようだが、実際はそうでもない。

むしろ、どうしてこの人は自分のことを気に入ってくれたのに、自分から好きになったあの人とはどうして付き合うに至れないのか。

そんなにも男としての魅力や価値や能力に劣っているのか、あと何がどれだけ足りないのか、とどんどん自信を失っていくばかりだった。

何人もとは言わないがせめて死ぬまでの間に1人だけでも…と思い、できる範囲で様々な努力をし始めて早5年あまり。

希望を達成することなく40を迎えてしまった。

このまま男として花開くことなく、人生を終えてしまうのか。

諦めるつもりは毛頭ないが、はっきり言って絶望的であることは揺るぎない事実である。

自分が死ぬのが先か、自分好みの人と付き合えるのが先か。

一度だけでいいから、自分から好きになった相手と付き合うことができた、という成功体験を得てから死にたいものだ。