2020-07-19

「ああ、あのデブの子ね」

と、彼が言ったのは、

かに私が、その子の体型について話したからだ。

 

私にとってその子はとても大切な子だ。

長く一緒にいるし、一時期ダメダメな時期もあったけど、

それを乗り越えて今はとってもなかよし

ほぼ毎日LINEしている。会えばずっとおしゃべりする。

 

彼にその子のことを聞かれて、答えた。

の子はとっても力がつよいよ。

背も大きいよ。あなたとほぼ変わらないと思う。と。

 

私と顔が似ているのかと聞かれたから、

似てないよ。

体型はどうかと聞かれたから、

私よりも大きいよ。

じゃあオレよりは?と聞かれたから、

あなたよりももっとずっとがっしりしているかな。

 

他には、

料理が得意だとか、

どういう仕事をしているとか、

アイドルの誰が好きなんだとか、

悲しんでいたらいつも慰めてくれるとか、

ペットボトルの蓋をあけてくれるとか、

さいころは何をして遊んだとか、

そんな話をした。

 

私にとって、

ぜんぜんマイナスの話をしていたつもりはない。

の子のことが好きな理由

ひとつずつ伝えたつもりだった。

  

他にもいろいろ話したけど、

後日、彼から出た言葉は「ああ、あのデブの子ね」だった。

 

それを聞いて、しまったと思った。

私は、デブなんて一言も言っていない。

私よりもあなたよりも体格が大きいとは言ったさ。

それは事実だし、聞かれたからだ。でも、言わなければよかった。

 

私は、その子のことが好きだから

仲の良い人にはその子のことを話すけど、

今まで「デブ」という言葉記憶する人なんていなかった。

 

力持ちで体格がいいということは、

私にとってもその子にとっても、ちょっと自慢気分ですらいた。

  

「あのなかよしの子ね」「例の力持ちの子ね」

ペットボトルの蓋をあけてくれる子か」

みんな大体そういう風に覚えてくれたし、

私もその印象を与えるつもりで話した。

  

でも、失敗してしまった。

の子のことを、そんな風に言わせてしまった。

実物どころか写真すらも見せていないのに。

 

彼は、私の妹の何をわかったつもりでいるのだろう。

そして、デブという言葉を使って、

私が良い気分でいられると思っているのだろうか。

 

ごめんよ。

こんなもやし男と、

お姉ちゃんは間違っても結婚しない今日決めたよ。

 

私の大事な妹を、

てめえの身内にはぜったいにさせてやらねえよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん