と、彼が言ったのは、
私にとってその子はとても大切な子だ。
長く一緒にいるし、一時期ダメダメな時期もあったけど、
それを乗り越えて今はとってもなかよし。
彼にその子のことを聞かれて、答えた。
その子はとっても力がつよいよ。
背も大きいよ。あなたとほぼ変わらないと思う。と。
私と顔が似ているのかと聞かれたから、
似てないよ。
体型はどうかと聞かれたから、
私よりも大きいよ。
じゃあオレよりは?と聞かれたから、
他には、
料理が得意だとか、
どういう仕事をしているとか、
アイドルの誰が好きなんだとか、
悲しんでいたらいつも慰めてくれるとか、
ペットボトルの蓋をあけてくれるとか、
そんな話をした。
私にとって、
ぜんぜんマイナスの話をしていたつもりはない。
ひとつずつ伝えたつもりだった。
他にもいろいろ話したけど、
それを聞いて、しまったと思った。
私よりもあなたよりも体格が大きいとは言ったさ。
それは事実だし、聞かれたからだ。でも、言わなければよかった。
仲の良い人にはその子のことを話すけど、
力持ちで体格がいいということは、
「ペットボトルの蓋をあけてくれる子か」
みんな大体そういう風に覚えてくれたし、
私もその印象を与えるつもりで話した。
でも、失敗してしまった。
実物どころか写真すらも見せていないのに。
彼は、私の妹の何をわかったつもりでいるのだろう。
私が良い気分でいられると思っているのだろうか。
ごめんよ。
こんなもやし男と、
私の大事な妹を、
てめえの身内にはぜったいにさせてやらねえよ。
ヒュッとするのわかる
気づけてよかった。
ひゃっかんでぶう