大人になって自分がADHDであると分かっても、劇的に何かが変わる訳ではない。
何で自分が困っているのか分からない、あるいは自分が困っていることすら自覚していなかった時と比べれば大きな進歩である。
症状が分かることで、対策が打てる。先回りして困りごとを減らす事ができる。
ADHDに向いている仕事、向いていない仕事を一通り調べてみたけど、ADHDがマイナスにならない仕事なんて無いし、ADHD +αが無ければ人生は劇的には変わらない。
そしてそのαを得るのは簡単ではない。
専門的な仕事で特性が活かされるなんて言われるが、30過ぎてから専門性を身につけ、それを生業とするのは至難だ。
会社や部署を変える等の工夫程度が標準と見ていい。伸ばせるものを見つけられた人は幸せだ。
いかに早期にADHDであることを受け入れるか、これがかなり重要らしい。
自分なりに考えて、保険をかけて生きてきた。しかし、例えば潰しのきく進学先を選んだことは必ずしも正解ではなかったのかもしれない。今となっては。専門的な知識を得、仕事に活かすくらいの気概が必要であった。
これから大人になるADHDの子供たちには少しでも早く自覚して欲しいし、周りの大人はサインを見逃さず、支援をしてあげて欲しい。