2020-05-08

カフカは百年前に「この世は生きにくい」と書いた

anond:20200507171805

元増田意見には全面的共感している。

皆さん、カフカ読んだことありますか?

『変身』読んだことありますか?

『城』読んだことありますか?

双方とも百年以上前に書かれた小説で、それぞれ男性の生きにくさについて書かれています

これらの内容は非常にシンプル

まり、「辿り着きたい場所にどうしても辿り着けない」、ということ。

このようなテーマ長編審判』の作中に登場する掌編、『掟の門前』にも表れていて、これまたカフカを語る上では重要な箇所です。ちなみに、この『掟の門前』について軽くあらすじを述べると、

ある男が「掟の門」の前に辿り着く。

その男は、門番に対して「入れてくれ」と乞う。しかし、門番は決して首を縦に振らない。

門番は言う。「この門をくぐれば終わりという訳ではない。この門の中にも更に門番がいる。更にその門をくぐれば更に門番がいる。屈強な門番達だ。それが繰り返される」

男は門番自分を入れてくれるよう、何年にも渡って乞い続けるが、結局男は門の中に入ることはなく、その命を落とす。

これが基本的カフカ世界観です。

どうしても辿り着きたい場所に辿り着けない。

全力で何かをしようとしても、それは叶えられない。

百年以上前に、彼は現代桎梏の骨子を把握していました。これは現代にも通底する観念です。

百年かかっても問題解決していません。

しろ部分的には悪化してさえいるでしょう。

ブクマカの皆さんは、百年来の問題解決するために、どうすればよいと思いますか?

  • なぜ意見を募るのに文字数制限があるブクマカを頼ろうとするのだ お前も実名ですら無いIDという権威を守る門番であったか

  • 私は数年前にカフカの批評を書きっぱなしにして保存していたものですが、そのどれもよりもあなたの批評は浅くて参考にならないものでした。こんな解釈なら『皇帝の使者』も同じよ...

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