俺の斜め前に座るそいつは、俺とは部署が違う。故にはじめましてとすら会話を交わした事がない。関わる用事がない。
座席表がなければ名前すら知らなかっただろうし、知ったところでその名を利用するタイミングはない。
だがそいつが気持ち悪い。生理的に受け付けない。全く知らない人なのにうわっ今日も気持ち悪い!と俺の頭の中にそいつが居てしまう。
物を食べるときにモチャ……モチャ……と唇をもこもこさせて食べる姿と音、
笑ったときのフスンwフスンwという息の音、
鼻をかむ時AVのセックスのように何度も激しくリズミカルに打ち付けるのは一体なんなのか。
全く我慢ならない。
このように何か言動のあらゆる部分が生理的に受け付けない人はたまにいるが、それは一体何故なのだろう。何故彼らは気持ち悪いのだろう。
当然自分も人から見てこうである可能性だってある。自分が彼に直接気持ち悪いと言うことがないように、それは顕在化しない。となれば尚更それが何故かを考える必要があった。
そこで一つの仮説に至る。
そしてもうひとつは筋力がない。筋力がないからモチャモチャするし、動きが全体的にデンとする。
これが気持ち悪さの正体ではないのか。
うんち
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