推しのことをよく知りもしない多数の人がいっせいに、お祝いの言葉をグローバルに撒き散らしてて、結局は結婚が幸福のカタチなのかと誤解してしまう人はいるだろう。わかる。
結婚できない自分と比べて怒りを感じる人もいるだろう。わかる。
でもさ、結婚の話題になると毎回、まだ結婚してない(と思われる)○○の名前を出して、「早く結婚すべき」「誰かもらってやれ」「せめて恋人はいてほしい」みたいな発言がでてくる。
前者の怒ったり悲しんでる人たちは、アイドルを人間として見てないのかと批判されることもあるが、すくなくともアイドル・声優として好きだった、愛してた、推してた、応援してたってことは読み取れる。
たいして、後者はなんだ?
○○のことをアイドルとして見てもいないし、人間としての尊厳を認めてもいない。
○○のことを幸福を手に入れられなかった落語者、人生の失敗例、哀れな敗者とでも認識していないと出てこないセリフだ。
しあわせ、を願っているなら結婚や恋人の有無になんてこだわらないだろう。
誰かを一人の意志ある人間と認めるなら、誰かの幸せの形は、外野ではなくその人自身が決めることだ。