今日の夕方ごろ電車に乗っていたら途中の駅で全身が虹色の女性が乗り込んで来たその女性は20代にも40代にも見え手に持ったフライパンを海にかざし呪文を唱えてクジラ達を追い払った横で初期型のPSPをプレイしていた中年男もその時ばかりは館内放送に耳を傾け一字一句聞き逃すまいと手の甲に爪を押し当てメモを取っていた床に横たわっていた幼児は目を見開いたまま日本国憲法を暗唱するばかりでここだけ閉園間際のディズニーシーのように感じたあるいはいつも夢に出てくるティッシュボックスのお化けが私にだけ教えてくれた情報によれば皮膚の表面にいる細菌が汗をかきそれが蒸発して歯が抜けるというでもそれはある種のプラセボ効果に近いもので今回の場合緊急脱出装置が作動しなかったことで6分の1の炭の塊になった車掌のTwitterアカウントに書かれていた内容を朗読してカセットテープに吹き込んだものだと思う