好きな人がいる。
数年来の付き合いだけど、二人で出かけるようになったのはごく最近になってから。
僕も会おうよと言うけど相手も言ってくれる。でも、好きの度合いは多分僕のほうが上だと思う。
これまでは、好きな人ができても、
どうせ自分なんかに好かれても気持ち悪いだけだろうと思って、好意はひた隠しにしてきた人生だった。
ある日それをやめた。
どんなに好きでいて、その気持ちが美しいものだったとしても、行動や言葉にしないと基本的に相手には伝わらないという天啓のようなものに打たれたからた。
好意はわかりやすく示す。気持ち悪がられたり拒絶されたらきっぱりやめる。
そう決めてから楽しくなった。
まだお互いのことをあまり知らないし、相手の気持ちを探っているこの時期は苦しいけど人生にそう何度もないから、まだ好きだとは言わないけど、一緒にいて楽しい、嬉しい、ありがとうとは言いまくっている。
そうすることがすごく気持ちが良いんだ。
相手に、自分の気持ちを隠さないで正直に伝えることがこんなに良いことだなんて思ってなかった。むしろ負けだと思っていたから。
今まで、機会は少ないんだけど、言い寄られてきた人としか付き合ったことがなかった。
中にはどうしても好きになれなくてというパターンでお別れした人もいたけど、だんだん相手に愛着が湧いて、でも相手はだんだん熱が冷めてきてる気がして、ふられるくらいなら、と自分から別れたりしてきた。
相手を支配したいと思わないけど、35歳アナル増田の話にもあるように、自分が関わっていること、今回の場合は恋愛だけど、をコントロールできているという自負が精神に良いんだろうなと思う。