ビットコインがこの10日ほどで30%以上値上がりして、いまこの瞬間、135万円前後で取引されている。
ビットコインという名前には「コイン」という文字が含まれているので、名前からすると通貨みたいに思うだろう。
実際には、ビットコインは日常の買い物にはほとんど使われていないだろう。
「価格の変動も激しいし、買い物にも不便なビットコインが、投機にしか使われずけしからん」
ビットコインを実際に買ってみて思うことは、これは通貨というよりゴールドのような価値保存の媒体によほど近いということだ。
大昔はゴールドが直接通貨として使われていたが、重くて持ち運びに不便なので、紙幣にその地位を譲った。
ビットコインも同じで、通貨としてモノの売買に使えなくはないが、その目的には多くの場合、法定通貨の方が便利だ。
だから無理に使わなくても良いと思う。
ただブロックチェーンには永遠に記録が残るし摩耗することもないので、ビットコインは価値の保存にはとても向いている。
摩耗しない分、ゴールドより優れていると言える。これからもデジタルゴールドとして使われていくだろう。
(ただ、ビットコインに対する請求権をやりとりする、いわゆるセカンドレイヤーの「ライトニングネットワーク」が実用化されれば、
少額決済も便利になるかもしれない。これはちょうど、ゴールドと紙幣の関係によく似ている)