どうしても寂しい夜がある。
誰かと一緒にいたくて、触れられたい夜がある。
ひとりでいるのがいやで、寂しくて、虚しい。
そんなときドラマや漫画では彼氏や親友に電話をしているけれど、現実の私はそんな素敵なもの持っていない。
大好きなソロ曲も、メンバーのわちゃわちゃ曲も、かっこいいダンス曲も全部飛ばして、見るのは最後のあいさつ。
バラエティでも歌番組でもドラマでも見れない、コンサートでしか見れないキラキラの笑顔で、彼らは私に言う。大切だよ、かわいい、大好き、と。
よかった、私、ひとりじゃない。
この人たちを好きでいる限り、私は彼らの大切で大好きなひとでいられる。しあわせ。
ひとりぼっちでさみしくてむなしい夜も、彼らが私を大切に思ってくれるから、ひとりじゃないしさみしくないしむなしくない。
つらいことも悲しいことも忘れさせて、楽しくて幸せな時間をくれる。
麻薬みたいだ。