書き物テスト。
その疑問に答えるべく、我々はジャングルの奥地へと向かった。
早速酋長に掛け合い、部族に伝わる神に生贄を捧げる祭壇へ案内してもらう。
我々はその祭壇にこのiPadを供え、こうしてメモ帳で文章を打っているのだった。
うむ、そこそこに打てる。
こうしてソフトウェアキーボードの調子を確かめたのち、日本へ帰ろうとすると、部族の屈強な男どもに行く手を塞がれた。
彼らの言うことをまとめると、一旦祭壇に捧げたものを持ち帰るな、と言うことらしい。
何という言い草だろう。我々は神の国から来た誇り高き先進国民だぞ。未開人などに文句を言われたくはない。
怒り狂った我々はその場で直ちに原爆を爆発させた。部族の集落はもちろん、辺り100㌖にわたって豊かな自然が失われた。
しかしもちろん我々は天皇陛下の御加護と放射能防護服のお陰で無傷だ。
帰国のため船や飛行機も失われてしまったが、ここは日本から見れば地球の裏側である。
幸い我々には土を掘るのに適した金属製の板がある。地面を掘り進めていけば、いつかは日本に出られるだろう。
そう、iPadならね。