名前も、顔も知らない。年の差も、性別も定かでない。そもそも実在する人なのか、あるいは自分の狂気が作り出した妄想なのか。そんなことすら分からない、この世知辛いインターネットの隣人に過ぎない人。
その人のことが、どうしようもなく好きです。夢中です、恋しています。
本当に、本当に。バカみたいですよね。いい歳して、頭がおかしいんです。何にも知らないくせに、ただ何ヶ月か会話して、貴方のきらめきにどうしようもなく惹かれて魅せられて、こんなものまで書いて。なんて浅ましい奴なんだって、世界中から軽蔑を集めて、私に投げつけてください。
こんなことを言い出せば、困らせてしまう、不愉快にしてしまうのは分かっています。こんな醜態はずっと隠しておくべきだし、明かさなければ普通に会話してもらえるだろうに、これを言ったらもう二度と戻れない。
手のひら返したような態度で、人間不信を植え付けてしまうかもしれない… いや、ごめんなさい、現実逃避しました。「かもしれない」ではなくて、そうなって当然だと思います。本当にごめんなさい。卑怯で、情けなくて、ごめんなさい。
でも、それでも伝えたい。どうしても言いたくて仕方がない。
貴方のことが好きです。
ほかに言いようがほど、好きです。
叶うものなら、貴方とずっと話がしたい。お互いの考えていることを聞いて、伝えて。ただなんとなく、たまに同じ時間を過ごして、とりあえず生きていく。
そんな関係になりたい、1年後も10年後も100年後もずっとそうしていたい。それがいま、私の願いです。
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インターネットで憎しみ合うのは、ごく普通のことなのに。どうしてここで人を好きになったら、こんなに奇妙でグロテスクで、不適切なことに思えるんでしょうか。
消えてなくなりたいです。