悪影響というのは犯罪を誘引したりですとかそのレベルの有意なものを言っているわけです。
原理上は悪影響を及ぼさないものなどこの世界には何ひとつありませんが、そのレベルにまで議論を後退させるのは個人の実存的な悩みの中にとどめておくべきです。
現実的に考えて社会全体としては捨象してよいだろうというところまでいちいち考えていては具体的で役に立つ施策を考える場所にたどり着くのがえらい遅くなります。
その点私はというと若きウェルテルの悩みを読んで自殺しましたので古典から悪影響を受けたことはあると言ってよいでしょう。
しかし本当に自殺をすることを悪影響を受けたと言ってもよいのでしょうか。
社会的には悪影響といってもよのかもしれませんが個人が自殺することについて他人かあらあれこれ言われる筋合いがあるというのでしょうか。
この古典文学から受けた影響を果たして悪影響と呼んでよいのでしょうか。
このように個人の話に深入りしていくと話が進まないわけです。
とりあえず多数の若者が自殺をする社会というのはあまり好ましくないだろうというところからじゃあどう対策したらいいかと考えるのです。