やっぱりどんなに嫌いなやつでも、そいつを殺したら俺の母さんや父さんがそいつの遺族に謝らないといけない。
それは嫌だ。あんなカスを生み出した罪深き親に俺の両親が頭を下げるなどあってはならない。
祖父ちゃん祖母ちゃんも外を歩けなくなるかもしれないし、兄貴や従妹の将来をぶち壊すかもしれないというのもある。
みんな俺に好き勝手なこと言って、俺をサンドバックだと思っているんだ。
俺が俺たちが、社会の悲しみを一手に引き受けているんだ。
やつらは負の感情を俺たちに押し付けて幸せに暮らそうとしているんだ。
それは人類が幸せに暮らすために家畜たちに犠牲を強いているのと同じなんだ。
自分たちの周りだけキレイにして自然界にゴミを押し付けている人類だってそうだ。
だが俺を犠牲にして生きようとするやつらは許せない。