2018-08-16

研究に行き詰って精神を病んでいる院生のみんなへ

研究に行き詰って精神を病んでいる院生のみんなへ。

きっと大変だと思う。

少し検索をすれば、みんなへのアドバイスはけっこう蓄積されているはずだが、ここでは少し違う話をする。

研究が行き詰れば精神を病む」は、多くの場合である

でも「研究が上手くいけば、精神回復する」は、必ずしも真とは限らない。

努力とその先にある成功とは強烈な鎮痛剤で、研究上のあらゆる苦しみをやわらげてくれる。

中間報告が上手くいったとき修士論文が書けたとき、はじめての研究会で発表を終えたとき、本当に研究をしていてよかったと思う。今までの苦しみが全て吹き飛んだような気がする。

「ような気がする」。

この鎮痛剤は、鎮痛剤に過ぎない。根治につながるものではない。そして多くの鎮痛剤がそうであるように、徐々に耐性がつき、ついには効果がなくなってしまう。


研究に行き詰ってないのに精神を病んだ時、もはや研究による打開策はない。既に上手くいっている研究軌道に乗せる方法など、存在しないからだ。


研究による精神不安を、研究によって解決するという策は、実は危険だ。

手は早く打った方がいい。

難しいことじゃない。例えば心療内科を探せばいい。自分に合うところが見つかるまで4軒くらい回れば、いいとこがあるだろう。

Scholarがつかないグーグルで「精神 不安」で検索してもいい。

精神を病むことのコストは大きい。研究も、研究から離脱も、何一つできなくなる。

研究が上手くいっている人もいない人も、どうか上手く院生生活を乗り切ってほしい。

院生室の片隅から、いつかどこかであなたたちが活躍することを祈っている。

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