ハリルは厳しいオッサンだったけど、意志をもったTryとチーム作りをしてた。「いつまでチーム作りやってんだよ」って気持ちもあったし、協会の想定する強化スケジュールとはタイミングが合わないこともあったんだろうが(それにしても、協会はちゃんとハリルと「どういう計画に基づいて、いつどういう所と強化試合がしたい、という話し合いをしたんだろうか?)、まともにしてほしい仕事の到着点も示さず、納得いく言い訳の一つも示すことなく、本来の責任者が責任をとらず監督の後釜に座る形で交代って、そんな馬鹿な解任を決める協会がまともに仕事をしたとはとても思えない。
「まともに仕事する協会」というのは、きちっと監督と話し合いをした上で「いつまでに何ができなければダメ」というタスクを明確に決めて、「でもスポンサーの都合があるから人気選手は出さなきゃダメ」という希望があるならそれも伝えて、万が一解任になるとしてもW杯まで十分余裕をみた段階で、相手とこじれず後釜への交渉もきちんと済ませてある、そういう協会だよ。一つ二つならまだしも、どれ一つできてない。そんな協会を、どんな「内部事情」があろうが、「仕事できない協会」と見なすことに何の問題があるだろうか。
結局、ハリルの首を切っただけで、協会の連中は誰一人まともに責任を取ろうとしない。そういういかにも「日本的」な成り行きが嫌なんだ。選手は命をかけてるし、監督ももっと命をかけてるプロだ。協会だけが、椅子に座ったアマチュアだ。