2017-12-29

親父の交渉術がしょっぱい

田舎自営業してきた親父の話。

昭和的とでも言うのかとにかく交渉方法がしょっぱい。

どうしょっぱいかというと「相手強気なところを見せれば譲歩を引き出せる」ということが原則になってるところ。

さすがに今時はいくらおっさんでもこんなことを本気で考えている人もいないだろうけど、未だにそれが通用すると思ってるところが見ていて切ない。

具体的には価格交渉

取引先「いやー、これ以上は負けられませんよ」

父親「だったらおたくとの取引はもう終わりにするかな」

取引先「そんなこと言わないでくださいよ。本当に厳しいんです」

父親おたく社長さんとは長い付き合いだが、他にも条件のよい取引先が営業に来てるしな」

みたいな感じ。

自分自営業は継がずに今別会社営業してるんだけど、そういう面倒な客のために最初見積もりをわざと5割増しくらいで出しておいて渋々値切ったふうにして予定してた価格に落ち着くようにするというマニュアルができていたりする。

親父にはそういうマニュアルがあることは伝えてない。

まあもうすぐ引退もするだろうしそれはいいのだが、目下の悩みはそれを母親に対してもやっているところ。

もともと飯を作れだのあれを取ってこいだの束縛の強い親父だったが、70代も間近にして母親はいい加減うんざりして離婚も考え始めているらしい。

そのことを親父にやんわり伝えたところ、またしょっぱい交渉をし始めた。

いわく「俺は最近趣味サークル若い女に言い寄られてるんだよな」とか「老後はやはり心安らかにしてくれる相手と過ごすのがいいな」とか。

言い終わったところでチラッチラッと顔色を伺うのが本当に嫌だと母親は言う。

この歳になって離婚されたらどうするんだと思うのだが、本人にそのしょっぱさをなんとか自覚してもらえないだろうか。

  • そんな年のジジイが改心するなんて無理 脳卒中でも起こして死にかけるぐらいせんと

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