2017-12-25

就活生の認識は「シビア企業学生にズレ

 調査は主要企業1362社と来春卒業予定の学生1225人を対象に9~10月に実施した。企業採用担当者個人的見解として聞いた。

 「ブラック企業だと思う条件」は、企業学生ともに「残業代が支払われない」がトップでそれぞれ8割近い。これに「セクハラパワハラがある」がともに7割程度で続いた。

 一方、「成果を出さないと精神的に追い込まれる」(学生67%・企業49%)▽「給与が低すぎる」(学生63%・企業34%)▽「残業が多い」(学生57%・企業34%)▽「有給休暇を取りづらい」(学生50%・企業27%)--については、学生企業との認識差が大きく、学生選択率の方が高い。これらの項目は2014年に行った前回調査と比べてみると、学生選択率は10ポイント以上増えており、学生ブラック企業に対するイメージが、膨らんでいることを示している。

 また、ブラック企業になると考える1カ月の残業時間の目安は、学生は「40~60時間未満」(27%)が最多だったのに対し、企業過労死ラインとなる80時間を超える「100~120時間未満」(25%)が最も多かった。

 採用担当者の約3割は「自社をブラック企業だと思う就活生がいる」とみており、従業員数が多いほど増える傾向がみられた。企業からは「ブラック企業という言葉が先行している」(不動産)という懸念も多かったという。【渡辺精一

https://mainichi.jp/articles/20171224/k00/00e/040/121000c

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