どうも、そうらしい
多分、母と結婚したのも
家を建てたのも
俺を上場企業に入れさせたのも
すべて、祖母に自慢するためだ
と、得意気に言う
俺たち家族は、所詮、父親の自慢の所有物でしかないんだと、強く感じる
祖父が亡くなったとき、母に対して、ろくに世話をしないで、毛嫌いしたから、死期が早まったんだと、根拠のない話を父親に吹き込んで、それを聞いた父は、激昂して、母親に辛く当たり続けた
その間に、母の親族が亡くなったんだけと、その時も、ろくに顔を出さず、うわべだけの態度で
うちに帰れば、母に対して、お前の運気が悪いから、不幸が起きるんだと、けなした
信じられないが、どうも、そういうことを祖母が話していて、それを父は鵜呑みにしていたらしい
どんだけ、てめえの親が好きなんだよ
と、父に対して思ったが、
父は、祖母と暮らすためにこの家を建てたようなもんだと、主張し続けて、嫌がる母を丸め込んで、同居させた
二世帯同居は、わかるが、なぜか、父の姉妹もうちに同居することになり、もはや、母の居場所はなくなった
度々の嫌みを聞かされ、ストレスがたまった母の愚痴を聞くのが帰省したときのお決まり
よく、母は耐えていると思う
お前がかーちゃん引き取れよ