「立憲主義に立脚した憲法」って恐らく「立憲的意味の憲法」のことなんじゃない。
一般に「立憲的意味の憲法」はフランス人権宣言を援用して「人権を保障し権力分立が定められている憲法」のことを言う。
この「人権を保障し権力分立が定められている」というのはつまり「憲法による権力制限と権利保障」を軸とする立憲主義に等しい。
普通現代において憲法と言えば立憲的意味の憲法を言うわけで、例えば刑法典の名前を憲法と変えても形式上は憲法だけど実質上は憲法に分類されない。
結局のところ、立憲主義に基づいた憲法がなければ「権力制限と権利保障」を成し遂げる具体法がないのだから立憲主義は成立しない。
要するに立憲主義が成立するには「権力制限と権利保障を謳った立憲主義に基づく憲法が存在」(1)し罰則が無い場合も多いので「その憲法を政治家が尊重擁護する」(2)という2点が必要。
”立憲的=立憲主義に立脚した=「憲法は権力制限と権利保障を軸とするのだ」という思想に基づいて作られた(=立脚した)”
”立憲的=憲法に立脚した=立憲的憲法に立脚した=「憲法は権力制限と権利保障を軸とするのだ」という思想に基づいて作られた(=立脚した)憲法を尊重した(=に立脚した)”
という意味として使われる。
”民主的=民主主義に立脚した=民が決定権を握り行使するべきだという思想に基づいて運用される(=立脚した)”
”民主的=民主主義制度に立脚した=民が決定権を握り行使するべきだという思想に基づいて運用される(=立脚した)制度を尊重した(=に立脚した)”
というような意味としても捕えることができるのとほぼ同じパターンなんじゃね。
正直書いてて自分でも混乱してきたがな!