2017-09-09

秋の夜なので

だれともだれともだれとも気が合ったことがない。

自分特別だと言いたいわけではなくて、事実としてそう思う。

浅い友人も深い友人もいて結婚もしていて、何十年も人生を重ねてきて色々な人と出会って

それでも思う。だれとも気が合わないなぁって。

こんな歌詞を聞くとざわざわする。

「なんでも打ち明けられる

  全部わかってくれる」

ほんとに?ほんとにそうなの?まるで宇宙人の話を聞いているようなそんな気持ち

ひと目で結びついて、全部わかってくれると確信できるそんな人たちがいるらしい。

わたし物事にのめり込むタイプで、幼いときから本の虫だった。本を読もうなんて努力したことはない。あればあるだけ読んでしまう。

10冊本を借りて来れば一晩で読んでしまう。20冊借りれば読み切るまで眠れない。仕事や家庭に支障がでるので、今に至るまでどうやったら本を読まないでいられるか研究しているくらいだ。

一日一冊までと今は固く決めている。本棚には入るだけとこれまた決めていて、200冊ほどしかないけれどその選り抜きの200冊はほぼ暗記していて1冊につき100回以上は読んでいる。

わたしにとって”全部わかってくれる人”とは自分が読んだと同じ本を同じ回数読んだ人で、そんな人はいない。

だれとも気が合わないということは、そこまで人間の好悪がないということなので人間関係も楽だ。

長年すごせば愛着尊敬がうまれるので友人はそれなりにいて満足していて、そのことが寂しいとか悲しいとかは思わない。

それでも気が合うとまでは言えなくても、ふとだれかに共感してもらいたくなった秋の夜でした。

苦手な言葉絶対気が合うと思う」

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