それを埋めようとして仕事に一生懸命取り組んだり、飲みに出かけたり、趣味に没頭したりするが、どれだけやってもむなしさが消えない。
心理学的に「無価値感」というらしいが、まさにその無価値感が消えないのだ。
どんなに仕事に打ち込んでも、本当に自分は何らかの価値を生み出せているのだろうかと考え続ける。
ガールズバーやラウンジに行って気に入った女の子としゃべってみても、心の底からは楽しめていない。
趣味のドライブに出かけて運転を楽しんでいても、頭の中は常に無価値感でいっぱいである。
どれも終わったあとにまた無価値感が戻ってきて、元の木阿弥なのだ。
ものの本によれば、考え方を変えればラクになれるようだが、簡単にできることならば心療内科も精神科も必要ないだろう。
あるいは、何かを成し遂げることができれば、この無価値感は消え去るのだろうか。
思い返すと、高校生の頃が最も人生で輝いていた時期だと感じる。
自信とやる気に満ち溢れ、ある意味万能感すらあったかもしれない。
しかし大学に入ったくらいから急激に失速し、社会人となった今ではあらゆることに(なんなら生きていることそのものに)自信が持てず、ただただ自分を守るためだけに生きている。
死んでいないだけで、生きているとすらいえないかもしれない。
死にたいとまでは思わないし自傷行為もないが、生きることはもはや苦痛でしかない。
何が原因でこうなったのだろう。