先月、学生の間(大学プラス大学院)6年間続けていたアルバイトを退職した。15人くらいいる後輩が寄せ書きをしてくれていた。
寄せ書きというと、自分は毎回思うことがある。
「一緒にいられる時間はあまりありませんでしたが、お世話になりました」的なメッセージが書かれてしまうことの虚しさだ。
卒業していく4年生の中で、影が薄めな人に対して1年生がよく書いてる感じの。
確かに、1年しか一緒にいる期間がなくて、しかもその人がもうあまり来なくなってたりすると、1年生にしてみると「あの先輩とは話したことはあるけど実際どういう人かわからない」みたいな先輩にもメッセージを書かないといけないことがある。
そうすると上に書いたようなありきたりなことを書いてしまいがちで、「メンバーなので仕方なく書きました、特に思い出ありません」という正直な気持ちがにじみ出てしまう。自分はほかの人がこういうことを書いているのを見て、「それにしてももう少し何か先輩にまつわる話とか書かないと伝わっちゃうでしょ・・・」と感じていた。だから、自分はそういう文は書かないように、よく知らない先輩でもできるだけエピソードを引っ張ってきたりして書いていた。
自分が寄せ書きをもらう立場になったときにそうは書かれたくないからという思いがあったわけではないけど、新人として入ってきてくれた1年生にも、大学の話とか、高校生の頃の話とかを振ったりして、なるべく距離を縮めようとしていた。尊敬されたいというような思いは全くなかったので、少しくらい嫌われてもいいと思いながら接していた。
そして先日、今までは書く一方だった寄せ書きを、今度はもらう立場になった。じっくりみんなが書いてくれた内容を見てみると、「一緒にいられる時間はあまり・・・」的なメッセージが一つもなくて、それだけでもすごくうれしかった。みんな自分のことを覚えてくれていたんだなと心が温まった気がした。「場を引き締めてくれてありがとうございました」「和ませてくれてました」なんていうのは社交辞令なのかもしれないけど、本当にうれしかった。
ただ、その中に、なぜか同じ内容を書いている女の子が二人いた。その内容が
「足が長くてうらやましいとずっと思ってました」