あれはモンハン4が出た頃でした。私と友達のAはMHGからの狩り仲間でSkypeでしゃべりながら3DSのオンラインを遊んでいました。
Aが
「俺はそろそろ飽きてきた」
と言ったので、私は
いつものように二人で遊んでいたのですが、ある日突然、「ゆうた」というプレイヤーが入ってきました。
ゆうた:はちみつちょうだい
彼は、MH4時代にたくさんいた「ゆう族」の1人。ゆう族に関しては「ふんたー」などで調べるとわかっていただけると思います。
「おいwゆうたがきたぞw俺が相手してやるw」
Aは明らかに盛り上がっていました。飽きてきたところにいじれて楽しめる寄生プレイヤーの登場。Aは応対しました。
A:やだ
ゆうた:てつだって
A:やだ
ゆうた:はやくいこ
Aは面白がっていました。
私は「おい、そろそろやめておけよ、相手は子どもだぞ」というとAは「大丈夫、大丈夫」と言っていました。
A:てかおまえさ、別にここじゃなくていいだろ
ゆうた:ぼくがへやたててもみんなこない
A:ふーん
ゆうた:その名前ちょうだい
その文字を見た瞬間、通話の向こう側からいきなりAが「ギャー」と叫びました。
私は
「おい大丈夫か?どうした?」
というと、1分ほどの沈黙の後こんなことをAは言い出しました。
「ぼくの名前は?」
ぼくの名前…?なんでいきなりそんなことを?と思っていたのですが、
「Aだよ」
と答えると。Aは
「そうか、もどれたんだ。よかった。」
と言い出しました。
詳しく聞くと、「名前をちょうだい」と言われた時に自分のキャラクターがゆうたになり、「はちみつちょうだい」や「てつだって」としかチャットでうてなくなり、いろんな部屋に入っていると「その名前ちょうだい」とチャットすることで出来て、戻ってきたという話でした。
「きみはだれなの?」