安倍に対する「A級戦犯の孫」というフレーズを見るたびに、「この人は本音では人権などどうでもいいのだな」と思う。
まず、岸信介はA級戦犯容疑者として逮捕されたが、不起訴になり無罪放免されている。
これを「元A級戦犯」と呼ぶこと自体が「疑わしきは罰せず」「無罪の推定」という刑事裁判の大原則に反する。
しかも本人ではなく祖父の「容疑」を持ち出して批判材料にしている時点で、出自による差別としか言いようがない。
他にも学歴差別、不妊者差別、特定疾病差別を繰り返しながら、同時に「憲法守れ、人権守れ」などとのたまう輩がいる。
「権力者への批判は差別ではない」などと言うが、安倍の属性に対する差別発言は、安倍と同じ属性を持つ弱者にも突き刺さっている。
本当に人権を大事にしていたら、安倍だけではなく安倍と同じ属性を持つ人も傷つけることを言う前に気づけるはずだが。
普段は人権だ差別だヘイトだと言いながら、敵に対しては平気で差別発言を繰り出せる人たちだというのは、橋下の件で既にわかっていた。