2017-01-19

村上春樹症候群と弱さ

高校時代から7年ほど付き合った彼女と別れて、半年が過ぎようとしている。

元彼女と別れて以来、首輪を外されたぼくは、節操無く女性と遊んでいる。そして寝ている。

べつに、合コンに行ったり、渋谷ナンパをしたりしているわけではない。ふらっと知り合った人と、そのままなし崩し的に関係を持つ。

親密になると、彼女たちはぼくに要求するようになる。抱いた男の責任というやつだろうか。普通カップルとして、当たり前にやるべきことを要求してくるのだ。

ぼくは、それが嫌いで逃げる。そのたびに、彼女達は多少傷ついているのだろう。そういうことを繰り返すと、ぼんやりとした空虚気持ちと、彼女たちを切り捨てることへの罪悪感がのしかかってくる。

村上春樹的な出会いと別れを繰り返すが、彼女たちは物語の中の登場人物ほど聡明でも、ミステリアスでも、メンヘラチックでもない。ただの女の子で、ぼくもまた主人公ほどクールに別れを演出することもできない。

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