2016-12-25

ピザが下層民の食べ物になったことに感慨を禁じえない

初めて映画館に見に連れて行ってもらった洋画が「E.T.なのだが、その前半で、子供たちが電話デリバリーピザを頼むシーンがある。

幼心に「アメリカすげえ」と思ったものだ。

電話で頼むのって、ラーメンとかそばとか、あと、「大切なお客様」が来たとき寿司とかうな重だけだと思ってた。

しかも、子供勝手に頼んではいけないものだった。

家で食べるピザといえば、雪印冷凍の、あの、ピーマンやら輪切りのソーセージののった、今思えばチーズの伸びも貧弱な「ミックスピザしかなかった。

それだって、贅沢が嫌いなうちのかーちゃんは、めったなことでは買って来なかった。

マルガリータ」なんていう異国の美少女を思わせる名前が、まさかビザの種類だなんて、知る由もなかった。



時はたち、ピザは「1枚買えば1枚無料」の誘い文句に集まる蛾のような下層民が、怒鳴りあいながら列を作って購う安直食べ物になった。

もっと豊かな人たちは、そんな騒動を冷笑しながら「ナポリ直送のピザ窯」でやいたピザなど食べているのだろう。

よくわからないが、日本はそれだけ発展したのだろう。多分。

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