2016-11-09

上司の親が死んだ。今日の午後から通夜だ。

俺は上司の親と面識がない。

後輩のおばさんから通夜にいくよー」とメールが夜中の0時過ぎに来た。

勝手に行っとけ)

別の後輩の女から「夜中にすみません。○○さんへ連絡してください」というメールが夜中の1時前に来た。

(夜中の1時前にメールよこすな、バカ女)

俺は行きたくない

周囲はさも行くことが当然のようにふるまっている。

俺は上司の親の顔も知らない、話したこともない。

その人間通夜になぜ出る必要があるのか?

俺はわからない。

俺が若いときに同じケースがあり、通夜に参加した。

俺は故人の親族(友人)に同情するふりをして、

その実、喪服を着て、厳かな気分に満ちている自分に酔っていた。

その後、いか自分が悲しんだかを通夜に参加した友だちと飯屋で共有して、

酒を飲みながら、格好いいうわべだけのセリフを交わしながら、カッコウつけてたんだ。

集団オナニー

もう俺、そういうの嫌なんだ。

俺は行きたくないが、今日通夜に行くだろう。

行かないと今後の社会人生活に支障が出るかもしれない。

脅しばい、これ。

内羽ストレートチップシューズをピカピカに磨いて、正当な白のシャツに黒のネクタイでディンプル作って、黒のチーフ挿しけばいいのかね。

決めすぎたら、ついてくるのもやだし。

きっと、俺は無難にまとめるんだろうな。

で、俺は悲しんでいるふりをしながら、職場の同僚とあれこれ話して、また自分たちに酔うんだろう。

他人の不幸を肴にして、格好良くふるまうゲームがまた始まる。

嫌だ。

全く面識がない故人に対する礼儀として、俺は集団オナニーには参加しない。

しゃべらない。

夜中の0時、1時にメールをしてくる馬鹿どもに

「緊急でもないのに、迷惑から夜中にメールするな」と罵りたい。

むかつくので、朝4時にメールを返すことにした。

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