一昔前だとクイズ王なるものがテレビに出る時代もあったが、この界隈も冷え込んでしまった。
最近ではクイズと言いながら、芸能人が(おそらく台本通りに)茶番を繰り広げる番組ばかりになっている。
それは一般人の個人情報云々というのももちろんあるが、情報のインフレ化というか、
手元のスマホでググれば大抵のものは出てくる、という今の状況とも無関係ではないと思われる。
情報を情報として知っているだけでは、今の時代別にすごくはないし、従って何の価値もない。
ガキの頃から言われていた話だが、本当にそうなったのはつい最近のことのように思える。
もちろん、それ自体は技術革新の成果だし、決して悪いものではない。
何かを聞くにあたって、相手の顔色を伺う必要も、余計なうんちくを押しつけられる危険もなく、
安全に情報を手に入れることができるなら、そっちの方がいいに決まっている。
そしてそうなれば、情報そのものの価値が低下するわけで、相手をいい気分にすることができる人間や、
リテラシーの低い人間にもわかりやすく説明できる人間がもてはやされるのは、当然といえば当然の流れだ。
ただ、そういう能力というのは、鍛えようにも鍛えられる部分ばかりではなく、