ひどい事件や事故の会見映像のときに、真面目に会見している人にたいして「なんでニヤニヤしながら会見しているんだ」と憤慨する人がいること。
確かに微妙な表情に見える人はいる。というか多くの人はそうだと思う。
表情が普段から固い人は、緊張時に頬に力が入って口角が少し上に固定されてしまうことがある。
あるいは、もともと口角が上がって見える形の唇の人もいる。成宮なんかは分かりやすい。
私にとっては、そういうタイプの人が固めの表情で会見しているようにしか見えないんだけど、憤慨している人たちには、そういう顔の人たちがあからさまに嬉しそうな顔をしながら説明しているように見えているのだろうか。
例の青黒ドレスみたいに、ある微妙なバランスの表情を見せると、嬉しい顔に見えるという人と、厳しい顔をしているように見えるという人が、完璧に二分されてしまうという現象が起こりうるのかもしれない。
私が怖いなと思うのは、そういう人たちが憤慨して暗い表情を要求するっていうことは、演出を欲しているんだなと感じるところだと思う。
つらいニュースだから悲しく話して欲しい、責任者なのだから申し訳なさそうな顔をして欲しいと考えている。
それって割と無防備だと思う。
自分がそういう欲求に振り回されているという自覚がないと、強い演技力と対峙したときに、簡単にコントロールされてしまいそうだなと思う。
表情罪ってやつか。ディストピア日本死ね。