母親79歳、父親89歳、二人暮らし。私(長女)は遠隔地に居住。長男(弟)は30年ほど前に病死。
2009年頃から、軽い見当識障害(朝なのか夜なのかを数十秒考えないとわからない、料理にそれまでの2倍ほどの時間を要する等)、怒りっぽさなどがあり、認知症を疑う。夫婦での受診を勧めたが、受診の結果は異常なし。その後、ほぼ毎年受診を継続し、一昨年の暮れ頃、初めて認知症と診断された。去年の夏、介護認定を受け、要介護度2となる。
受診を開始した頃はまだ自覚があり、本人も認知症ではないかという不安があるようだったが、診断が出た頃は既に病識がなく(「そんなに変なことは言ってないでしょ。ちょっと忘れっぽいだけよねぇ」)、診断を受け入れられず(「あの医者に認知症にされた」)。診断が出て以降、受診・投薬・デイサービス等の利用を拒否。
認知症は早期発見、早期治療とか言うけれど、母の場合は早くから受診していたにもかかわらず、うまく治療や介護につなげることができなかった。もっとどうにかならなかったものか。