先日のニュースで、身の回りのものを盗まれたと通報したが、認知症扱いされて取り合ってもらえず、
別件で捕まった盗人の捜査で、ようやく本当に盗まれていたと判明した事件があった。
被害に遭ったのにこの扱いというのは、実にかわいそうな話だと思う。
しかし、認知症の症状として、この手の被害妄想というのが割とよくあるものらしい。
「調べてみたけど、やっぱ認知症のジジババの勘違いでした」という案件が、おそらくこの1件以上にゴロゴロしているはずなのだ。
それらまで全部含めて、いちいち捜査するようなリソースがあるだろうか。
精神科医でもないのに、警察はそこまでノーミスを求められなければならないのだろうか、とちょっとやりきれない気分になった。
子供の虐待死にしても、事件が起こるたびに、「誰かこの虐待を止められなかったのか、なぜ止められなかったのか」という話になる。
しかし、これは虐待の末に子供が亡くなったからこそ、そういう話になっているのだ。
じゃあ対策として、通報を受けたら児相はどんどん突入しましょう、先生も家庭訪問しましょう、
で、そしたら実は紛らわしいだけで虐待じゃありませんでした、となったらどうだろう。
それはそれで、「無実の親に何やってんだゴルァ」と袋叩きに遭うわけだ。
一言でいうと。 現実とマニュアルのすり合わせの問題。
一言でいうと。 現実とマニュアルのすり合わせの問題。