憲法的な判断、手続的な瑕疵は置いておいて反対派に感謝したいと思ったことがある。
それは憲法が「国を縛るもの」という、基本原則を知らしめることに一役買ったことだ。(もちろん原則なので、何事も公共の福祉のような例外もある。)
少なからず、学生で憲法の講義を履修するはずなのに、それを覚えてすらいない人間が沢山いる。
学生ですらそんな体たらくなので、法学を習う機会の少ない人々は推して知るべしだ。
しかし、反対派は言い方は何であれ声を挙げた。
個々の問題は別として、全体として一歩先に進むことができるはずだ。
願わくば、民主主義は手段でしかなく実現すべきは国民の自由と権利の保護であるという事が知れ渡ると良い。
最後に守るのは国民である、自分自身ということを心の何処かに置くだけだ。これさえあれば憲法の目指すものは分かったのも同然なはずだからだ。