2015-08-28

畑中メソッド

数年前に畑中仮名)さんというとても判断力の優れた人がいた。

「とりあえず後で考えよっか」と先延ばしにするのに、

本当に必要になる前に「そろそろアレを考えないとね」って持ち出してくる。

いつしか尊敬と、「彼ほどうまくはできないけど」という自虐意味も含めて、

先延ばしすることを 畑中メソッド と呼ぶようになったが、やがてそれも忘れられていた。


ある日の打ち合わせで、あるメンバー(数日前に偶然畑中さんに会ったらしい)が「じゃあ、畑中メソッドでいきましょう」と口にした。

古株たちは、すぐに理解して「ははは。いいね畑中メソッド」「久しぶりに使うね」「若い子は分からないじゃない」と返した。

一方でキョトンとする新人たち。リーダーが説明しようとすると、新人の一人が

「たしか畑中メソッドが使えますね、でもボクは実践したことがないので、誰か先輩に付いて担当したいです」

と、なんか知ったかぶりっぽいことをかましてきた。

(でもこのセリフから分かるように、先輩の意見を立てるし、向上心あるし、いい子なんだよ)

リーダー「えっと・・・畑中メソッドって説明したことあったっけ?」

新人「いえ。でも本を読んで概要理解しています

古株一同(本?)

リーダー「あ、そうなんだ。さすが勉強家だね。でも、ボクたちが言う畑中メソッドとは違うと思うんだ」

俺(手元のPC検索するが、当然そんなメソッドはない)

新人実践に合わせてアレンジ必要ですからね。具体的にはどう運用されているんですか?」

リーダー・・・それじゃあ、増田君に説明してもらおうかな」

で、俺の知っているそのまま(先延ばしすることを我々が勝手にそれっぽい名称を付けただけ)話しちゃったんだけど、

新人君には恥をかかせてしまたかもしれない。

あの場合はどうすれば正解だったのだろうか。

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