2015-07-20

優秀な人事部

中堅企業社長K氏が人事部長J氏を呼び出し、次のように説教をした。

「我が社の人事部は、優秀と世間からの評判だが、社内から新入社員の質が悪いという苦情がきている。どうしたのだ?」

人事部長は答えた。

社長、優秀な人材にも内定は出しておりますしかし、業界1位のA社に引き抜かれてしまうのです。」

「では、もっと多くの内定を出せば良いではないか」

「すると、業績は同程度ですが、賃金の良いB社に…。」

「では、さらに多く取れ!」

「今度は、本社都心にあるC社に…。」

「ええい、もっともっと多くの内定を出せ!質より量だ!!」

はい、そのようにして採用したのが、現在新入社員です。」

もっと採用活動に工夫はできんのか?」

「もちろん、最善は尽くしております。ただ、優秀な学生ほど、業界研究をしておりまして、我が社の業績不振や平均より低い賃金体系を把握しています。」

社長は深い溜息をつき、こう言った。

「確かに、我が社の業績を棚に上げ、新入社員の質を批判するのは筋違いだった、すまないことをした。」

「いえ、社長お気になさらないでください。実は私、業界1位のA社から待遇転職の話をいただいております。良い機会なので、このまま引き継ぎのご相談を。」

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